つばさブログ

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冒険に出たくなるバンドEasycome、『風の便りをおしえて』をレビュー

冒険に出たくなるバンド【Easycome】

 

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雲一つない青空が一面を覆う日は、全てを投げ出して冒険に出たくなる。
コンクリート打ちっ放しの10畳にも満たない部屋の中でパソコンに向かってレポート書いている。部屋に入ってくる太陽光は燦々としているのに。

そんなある日、ぼくは学校を抜け出した。どこか遠くに行きたくなったのだ。
大学は都心まで1時間程度ではあるが街灯もほとんどなく大きな川が学校の横を流れ、学校自体も山を削って作られているからも自然そのものだった。

そんな学校裏の住宅街を進んでいくと、まあなんとジブリに出て来そうな摩訶不思議なトンネルある。ジブリというとやはりトンネルを抜けると反対側は知らない街なんてことがあるが…そんな妄想はさておき、タクシーが不思議なトンネルから出て来た。きっと道は繋がっているはずと確信し、恐る恐る通り抜けるとさっきまでの住宅街を忘れさせ、目の前全てに広がる畑。本当に別の世界に来てしまったようだ。

畑の中には奇妙に立つ小さな矢印の看板が一つ。そこに書かれていることを読むとどうやら遺跡があるようだ。しかし、距離など一切書かれていない。

そして500mほど進んだ先には遺跡があった。古びた家屋があるが人っ子一人いない。お土産やさんも空いているが人がいない。とても怪しい。

また看板がある。今度は滝があると示している。ぼくは迷うことなく滝へと歩みを進めた。

 

知らない土地をスマホを見ず、今どこにいるのかもわからない中を、進みたい方向に歩みを進める、それはちょっとした冒険である。そして、この冒険は私たちを童心に戻してくれる。
そんな、幼い頃のノスタルジックな気持ちにさせてくれるのが、大阪に中心に活動しているフォーピースバンドEasycomeであり、これを体験することができるのが初音源『風の便りをおしえて』だ。歩みと同じくらいのテンポの曲、あったかい音色、どこか切ないボーカルが合わさり皆さんの心にある懐かしい音楽になるのだ。
彼らの音楽を一度聴き始めれば、忙しなく過ごす日々を忘れ、何処に行くことも楽しかった子どもの頃のドキドキがやってくること間違いない。


普段通いする生活圏は、慣れてしまえば日常になってしまう。しかし、一本隣の道を行けば今まで知らなかった定食屋やお店があり新たな発見があることだってある。
少し仕事や勉強に行き詰まったら、Easycomeと一緒に冒険に出かけてみてはどうだろうか。

 

 

1st ミニアルバム 「風の便りをおしえて」

1.知らない街
2.風の便りをおしえて
3.sinking sun
4.pale
5.いつものように

 

MV 風の便りをおしえて

youtu.be

 

Easycome  HP

easycome-band.jimdo.com