つばさブログ

音楽を聴いて思ったこと、本を読んで思ったこと

QOOLANDファンの年齢層と労働者階級

QOOLANDのファンの年齢層は高い。

しっかりと統計を取ったわけではないがパッと見で20代半ばより上の人がほとんどだろう。少なくとも大学生が多いという印象は皆さんもないと思う。

それならば、なぜQOOLANDのファンの年齢層が高いのだろうか。

それではなぜ年齢層の高い世代に評価されるのかを考えて行きたい。

 

仮説として3つ考えてみた。

1つの仮説としては、「RO JAKCで優勝した時のファンが今でも多いのでは?」というものである。QOOLANDが優勝したのが2013年の夏。4年半前のことである。そのため当時20代前半だった人たちが年をとっていたら20代後半になっていてもおかしくない。しかし、どこか腑に落ちない。

2つ目の仮説としては、「音楽性が若い年代には受けないのではないか?」というものである。QOOLANDの音楽はタッピングを多用し手数が多い。だが、現在の流行りの音楽にもある四つ打ちや展開ごとにメロディが変わるような曲もあり、音楽性で若い世代が寄り付けない訳ではないだろう。

 

最後の仮説が今回話したいことである。

それは、「QOOLANDが労働者階級の音楽であるために労働者として働く世代に受け入れられているのではないか」というものである。

まず日本においては、労働者階級の音楽という考え方がないため、それについて説明したい。

まず簡単に説明すると、

上流階級の音楽というのは、オーケストラや室内音楽のことを指し、

労働者階級の音楽というのは、ロックなどのバンド音楽のことを指す。

日本においては、階級がないことやオーケストラなどにも触れさせようという教育がなされているためこの隔たりが、外国よりも薄い。

しかし、外国であればどうであろうか。

例えば、日本においてライブやコンサートを行われる場所を考えてほしい。基本的には、ライブハウスまたはコンサートホールであろう。ライブハウスは、基本的にバンドしか使わないが、コンサートホールは日によってオーケストラが使用する日もあればロックバンドが使用する日がある。

これが、イギリスならどうであるかといえば、コンサートホールとライブハウスは完全に分離されている。コンサートホールで、ロックバンドが演奏することがなければ、ライブハウスなんてもってのほかである。

 

なぜここでイギリスを引き合いに出したかというとQOOLANDの歌詞に“ピンクフロイド”やマンチェスターの兄弟(=Oasis)のようにイギリスのバンド名が出てくるためであり、これはVo.平井拓郎のルーツでもあろう。そして、何よりOasisは労働者階級を代表するバンドである。

Oasisは、労働者階級についてだ。

特にRock 'n' Roll Starでは、仕事に追われて、あっという間に1日が終わる。その現状から抜け出したいけど、抜け出せない状況にある。だけどもロックンロールスターになってこの現状から抜け出したいと歌う。

ここでQOOLANDの歌詞を考えてほしい。

ゆとり教育概論では、〈一生合いそうにない人と群れ 優等生になることが夢〉のように日本における上流階級になりたいと労働者階級の視点にありつつも、〈月収も根性で増やして暮らしていこう〉とOasisでいうロックンロールスターのように今よりも良い所に行こうと歌う。

このように、QOOLANDは労働者階級のことを歌っているのではないだろうか。

 

日本において階級というものは、ほとんどなく実感することはほとんどない。

しかし、社会人の中では学生時代よりも感じることが多いのではないだろうか。また、働くことによって、今まで持っていなかった葛藤があるのではないだろうか。それらの感情と歌詞が合致し、社会人がQOOLANDに共感をし、ファンの年齢層が上がっているのではないだろうか。