つばさブログ

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ひめはじめ4―クリープハイプ愛に包まれたプレミアムライブでの出来事―

 ひめはじめーークリープハイプが年始に行うライブの企画名。ファンクラブ会員限定のライブでありかつ、キャパ140というかなりプレミアムライブである。

当たることを願いつつも当たらないだろうと思い申し込む人が多いだろう。そんな貴重なライブを観ることができたのでレポートしたい。

 オープン前の整列をパッと見た感覚では1割も男性はいなかったと思う9割5分が女性。今回のツアーで男性がかなり多くなったのがファンクラブ限定だと9割がた女性なのであまり驚きはない。

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この日は対バンであることは告知されているが、対バン相手はシークレットでありメンバーが登場するまで誰だか分からない。そんな中登場したのがyonige。メンバーが登場し、一呼吸を置き歓声が上がった。狭いライブハウスであるため後ろの方のオーディエンスがyonigeに気がつくのに時間がかかったようだ。

yonigeのライブは淡々と行われた。普段から粛々と行うイメージではあったがとてもあっさりとしていた。yonigeからしてみれば、シークレットでしかも好きかどうかも分からない人に向けライブをするというのは酷であろう。そんな中で普段通りというのは落ち着いていたのかもしれない。MCではyonigeのことをオーディエンスが知っているのかという不安を吐露。そして尾崎さんとの出会いを語った。尾崎さんとの出会いは、数年前同じライブハウスでマイヘアとライブをした時で、その時彼女らが1曲目に『さよならアイデンティティ』を演奏したのだがギターの音が変だったからすぐに出て行ったと尾崎さんに言われたそうだ。苦い出会いであったが呼んでもらえてよかったと話していた。

 

 

yonigeのライブが終わりフロア全員のお待ちかねクリープハイプの番だ。スタッフがステージ準備するのを眺めた。ゆきちかさんのエフェクターの多さ、その横にちょこんと置かれたスッキリした尾崎さんのエフェクターカオナシさんのベースに、ドラムの位置調整をする拓さん、普段あまり見ることのない情景に目を輝かせている人もいた。

 

 

フロアが暗転、クリープハイプが入ってくる。異様な静けさの中いつも通りSEなしにトイレに入っていくようなゆるさでステージ入場。フロアは目の前に広がる光景を実感することができずに拍手をする音が小さかった。静かなフロアに対して尾崎さんが、「運を使い果たしても、手は叩けるでしょうが」と煽り、やっと大きな拍手になった。ライブハウスの1番後ろにいる人だとしてもZepp系の最前列より近くにいる。ファンからしたらもう堪らない。しかもここにいるのはファンクラブ会員の太客だ。夢にも見なかった光景なのだ。

 

  1曲目に『泣き笑い』。こっちが泣きたくなるし、嬉しい。泣き笑いとはこのことか。「今年も一生のお願いをしていいですか」と問いかけ『一生のお願い』、『おばけでいいからはやくきて』、『私を束ねて』を立て続けに演奏。最新アルバムの曲が多めな序盤の展開でMCへ。

 「フェスっていうのはよくないね。対してよくなくとも手を挙げてもらったり、飛び跳ねてくれたりして。ここでやってた頃はあなたたちのように静かに観てもらっていた。なんか実家みたいだね。特に話すこともないし聞くこともない。ただいてくれるだけでいい。話すこともないので。」と尾崎さんが話した。彼らにとって太客であるフロアに対する最大限の愛を感じた。

 

話が終わると『クリープ』を演奏。先ほどまでとは一気に変わり懐かしい曲へ。「4年半ぶりにやります。こんな時もあったのだなと」と言い『ごめんなさい』。近年の作品とは違った自分へのイライラ感だ。現在のイライラが対外だとすれば内向的なイライラである。

そして、『わすれもの』を演奏し再びMCに。

「(公にはまだならないけど、ある大発表をして)まだ公表しないので忘れてください。忘れてくださいってことで『さっきの話』。」と『さっきの話』を歌う。なかなか演奏されない曲が次々と投下されていき、ファンにとっては堪らない。

尾崎さんが「(yonigeとマイヘアのツーマンを観た時に尾崎さんがサヨナラアイデンティティの音がミスっててすぐ出ていったことに対して)悪かったなって思います。あの時はイライラしてたんだと思います。今日はあの頃の曲をやれてよかったなと思います。」とyonigeとの出会いを振り返った。

 

『ABCDC』を演奏し、普段ならば『イノチミジカシコイセヨオトメ』のアウトロから繋げる所を今回は『ABCDC』から『手と手』へ、そして人気曲である『愛の標識』に繋いでいった。この曲は地域ごとに歌詞を変えるが今回は「下北沢のライブハウスを代表するデイジーバー」とホームであるライブハウスを取り上げ、フロアのテンションはマックスへ。

 「ファンクラブとかダサいと思っていたんですよ。でも人を好きになるのってダサいなって。自分よりも好きだったり偏って好きって。でもこの歳になって良さがわかりました。今まで(のひめはじめ)は年末フェスの曲をやってたけど今回は昔の曲を練習してきた。好きな方には伝えたいなと。

これからもあなたたちのような人のために歌います。」と、本日のライブの思いを語り、ラストに『二十九、三十』を演奏し、ひめはじめ4を終えた。

 

 

フェスでのよそ行きのクリープハイプ、ワンマンでの同僚のようなクリープハイプ、ファンクラブ会員限定ライブでの実家のようなクリープハイプ、全てがクリープハイプであり、太客にとっては全てが愛おしいのだ。

クリープハイプへの愛、クリープハイプからの愛で包まれた最高のプレミアムライブであった。

 

 

セットリスト

1.泣き笑い

2.一生のお願い

3.おばけでいいからはやくきて

4.私を束ねて

5.クリープ

6.ごめんなさい

7.わすれもの

8.さっきの話

9.ABCDC

10.手と手

11.愛の標識

12.二十九、三十

 

 MCは一言一句までは記憶することができないのでニュアンスで捉えてください。